『太平記』史跡探訪
天龍寺 |
所在:京都市右京区嵯峨天竜寺。京福電鉄嵐山駅下車。またはバス停嵐山。 足利尊氏が後醍醐天皇の冥福を祈って開いた寺。開基は夢窓疎石。この地は後醍醐天皇が少年時代を送った場所であった。後醍醐天皇の木像がある。夢窓疎石が作った庭園も良い。 |
長慶天皇嵯峨東陵 |
所在:京都市右京区嵯峨天竜寺角倉町。 長慶天皇は後村上天皇の次の天皇。52歳で没した。 |
後亀山天皇嵯峨小倉陵 |
所在:京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町。 南朝最後の天皇。南北朝合一がなったあと、嵯峨に隠棲したので、この地に墓があります。 |
臨川寺・世良親王墓所 |
所在:京都市右京区嵯峨天竜寺。 天龍寺の向かい側に建っている。臨川寺は後醍醐天皇の皇子である世良親王の居所を禅寺としたもの。後醍醐天皇は世良親王に位を譲ろうとしていたようだが、若くして死んでしまった。世良親王の後見であった北畠親房はこのときに出家した。また臨川寺には天龍寺の開基である夢窓疎石の墓もここにある。 |
宝篋院 |
所在:京都市右京区嵯峨釈迦堂門前南中院町。バス嵯峨釈迦堂。徒歩3分。 足利尊氏の子で2代将軍の義詮の墓と楠木正行の首塚が隣あわせにある。義詮が正行の南朝への忠誠に感じ入り、そばに葬るように言ったためだそうだ。 |
東寺 |
所在:京都市南区九条町。近鉄京都線東寺駅下車。または京都市バス九条大宮、東寺南門前、東寺東門前下車。 鎌倉幕府が滅び、建武新政が始まったとき、足利尊氏はここに奉行所を開き、京都に集まってくる地方の武士をしきった。 |
等持院 足利尊氏墓所 |
所在:京都市北区等持院。京福電鉄等持院駅下車。または京都市バス等持院。 等持院は足利将軍家の廟所となっている。霊光殿では足利将軍15代の木像を安置している。尊氏塔もある。庭園は風雅な西庭と幽玄な東庭に分かれている。どちらも Good! |
篠村八幡宮 |
所在:亀岡市篠町。JR山陰本線亀岡駅からバス篠。 足利高氏はここで幕府に対して反旗を翻すことを明らかにした。境内に高氏公旗立の碑や、結束を固めるため将兵が矢を一本ずつ積んだという矢塚がある。 |
笠置寺 |
所在:相楽郡笠置町笠置山。JR関西本線、笠置駅下車。 ここはハイキング。駅から50分ぐらい山を登る。(車なら上まで行ける。)山道は石段もありいい風情。登りきったところに笠置寺がある。この寺の中に後醍醐天皇行在所跡がある。そこに後醍醐天皇の歌碑も立っている。宝物館では後醍醐天皇や楠木正成・正行の直筆の文がある。笠置寺はもともと修験場で、大きな仏を彫った岩などがある。平等石からは下界が一望。特に紅葉の時期がおすすめ。 |
鷲峰山金胎寺 |
所在:相楽郡和束町。 後醍醐天皇が笠置に落ち着く前に、この寺に立て篭もった。しかしあまりにも険しすぎたので、笠置に移動したと『太平記』に書いている。ここも修験道の寺。山伏を連絡役にしていたようなので、こういう寺じゃないとダメだったのかな。 |