きゅーchanの

中 国 旅 行 記




2009.2.26 〜 3.2


以前、大学院の先生に韓国へ連れて行ってもらって初めての海外旅行を体験しました。
それで海外旅行の良さを知ったのですが、
行きたくても、1人で海外に行く勇気なんてないので、
“韓国が初にして最後の海外旅行だったのかな”と思ったりしていました。
でも、今回また大学院の先生が旅行を企画してくれました。
今回は中国です。
調査旅行なんだけど、きゅーchanは100%観光気分!
その気分のまま、中国旅行記をお届けします。





★ 行程表 ★

日付をクリックするとその日のレポに飛びます。

1日目(2月26日)  
関西国際空港 → 上海浦東空港 → 上海博物館 → 上海虹橋空港 → 鄭州空港 → 鄭州〈泊〉

2日目(2月27日)
鄭州 → 開封(宋都御街 → 龍亭公園 → 翰園碑林 → 鉄塔公園 → 相国寺 → 包公祠)→ 朱仙鎮(岳飛廟)→ 鄭州〈泊〉

3日目(2月28日)
鄭州 → 河南博物院 → 嵩山(中岳廟 → 少林寺 → 初祖庵 → 塔林)→ 洛陽〈泊〉

4日目(3月1日)
洛陽市街 → 龍門石窟 → 洛陽博物館 → 周公廟・応天門遺構 →大福先寺 → 白馬寺 → 洛陽〈泊〉

5日目(3月2日)
洛陽 → 鄭州空港 → 上海虹橋空港 → 上海市街 → 上海浦東空港 → 関西国際空港



 赤い四角の部分を拡大
 

緑線はバスで移動した道




★ 旅行準備 ★

出発前日にあわてて準備した。
いつもきゅーchanはぎりぎりにならないと腰をあげないので、  ダメなんだよね〜。
本当は訪れる場所の予習や中国語の勉強もしようと思っていたんだけど、全く手をつけずじまい。
でも、今回の旅行のためにスーツケースを初購入した。
スーツケースに荷物を詰めると、“旅行に行くんだ!”という実感がわいてきてテンション上がりまくり!
“今晩寝られるかな?”と心配だったんだけど、布団に入るとすぐ寝てしまった(笑)


★ 1日目 ★

出発当日朝4:00に起床。
6時前に家を出て関西国際空港に向かった。
8時に関空で今回の旅行メンバーが集合することになっている。
旅行のメンバーは、きゅーchanの通っている大学院の先生を中心としたメンバーで、
10名ちょっと(うち先生4人)である。

予定していた電車より早いのに乗れたので、
集合時間の30分前には空港に到着した。
“一番乗りかな?”と思いつつ、集合場所に行ってみると、
既に先生1人がいらっしゃっていた。早いなあ!

全員集まってから、本日の行程の説明をうける。
今日は移動だけの予定だったんだけど、
上海での飛行機の乗り継ぎの時間を利用して、
博物館に寄ってくれるらしい。きゅーーー!

飛行機の搭乗手続きにうつる。
荷物検査や出国審査は、やましい所が何もないにも関わらず、緊張する。
飛行機では、熱々の機内食とグループのメンバーの方のとの談笑を楽しんだ。
到着地の上海は雨の予報。
“良い方に外れてくれないかな?”という願いも空しく、
着陸した途端、飛行機の窓に水滴がいっぱい付き始めた(泣)

上海浦東空港の到着ロビーには現地ガイドの方が迎えに来てくれていた。
日本語で案内してくれるので心強い♪
これから国際線の浦東空港から国内線専用の虹橋空港までチャーターバスで移動する。
地図でみるとすぐ着きそうな感じがしたんだけど、 1時間近くかかるらしい。
一口に「上海」って言っても広いんだね。

上海はビルだらけで、ビルの間を縫うように道路が通っている。
大都会だなー!!
しかも、あちこちで工事をしていて、大規模な建物を造ろうとしている。
車もどんどん増えてきているそうで、世界の大不況もなんのその!って感じ。
活力のある街だ。

バスは上海の中心部にある上海博物館の前で停車。

上海博物館の正面。
大きな建物なので、全体を撮るにはかなり後ろに下がらないといけなかった。


博物館の入り口には大勢の人がひしめいている。
この博物館は国がお金を出しているそうで、入館料は無料だそうだ。
それにしても、なかなか中に入れない。
なんでかな?と思ったら、
入るときに空港の荷物検査のようなセキュリティーチェックがあるのだ。
無事通過したあと、現地ガイドの方に薦められて日本語の音声ガイドを借りた。
この音声ガイド首掛け式になっているんだけど、めっちゃ重い!肩こりそう。
ここでの滞在時間は2時間半ほど。
それぞれ好きなところから展示を見ていくことになった。

この博物館の展示スペースは、なんと1階から4階にまたがっている。
1階は青銅器、2階は陶磁器、3階は書画・印鑑、4階は貨幣・古代の宝石・近代の家具
というテーマ展示に分かれている。

どこから見ようかな?迷いながらも3階ののコーナーをまずチョイス。
最初は清の時代のもの。次は明・・・。時代が遡っていくなあ。
どうやら順路と逆に見てしまっているようだ。
明清の書は、草書とされている字体でも、
日本史専攻のきゅーchanにとってはあまりお目にかからない字体だ。

展示のキャプションで音声ガイドのマークがつけられているものを見つけたので、早速聞いてみる。
まず音楽が流れ(音楽は要らないよ〜。)
展示作品の書家の経歴を延々と語る。その時間5分ほど。
展示一点一点にそんなに時間をかけてられないよ。
もっと簡潔に説明してほしいなあ。
それに、展示物は時代順に展示しているんだから、
その時代の書の特徴を説明すべきと思うんだけど、
そういうことは一切出てこない。
この時点で、音声ガイドにはかなり失望。
途中で、正しい順路で回ってきたきゅーchanの先生と遭遇。
(先生)「この展示の音声ガイドの番号を入力しても、音声が流れへんねんけど」
警備をしていた係員の方に、音声が出ないことを訴えると、
違う場所に連れて行かれ、その場所にある展示物の番号を入れろという。
で、それが鳴ったら、警備員は「じゃー、OK!」とばかりに去って行ってしまった。
中国は“音声が流れるところがあればいいやん”って考えなのかな?
そうだとしたら、やっぱりお国柄が違うんだね〜。
半ばあきれつつ、気を取り直して展示をみる。

元・宋時代の書は、日本の中世の貴族が書いているような字で、
同じく日本中世を専攻している後輩と「これなら見てて落ち着くね〜」と言いながら見ていた。
書の次は、水墨画
音声ガイドでは、水墨画がどういう場面を描いているのかと説明していて、
書のときよりも役立ちそう。
自然風景を書いている水墨画の中に、小さな書斎があり、
そのなかで寛いでいる主人公をその奥さんが横の部屋から眺めているとか、
よく見たらいろんな人間模様が窺えそうで面白い。

古代印鑑のコーナーでは、紀元前の時代の印鑑もいっぱい置かれて面白い。
印鑑の材料にはキレイな玉石を用いているものが多く。印鑑自体が宝石みたい。


左の印鑑は1つで8つの印が押せるというマルチな印鑑。
でも全面に印が彫られているので、押しにくそう!
右の印鑑には動物(犬?)が彫られている。
動物が彫られている印鑑はたくさん展示されていたよ。


4階の貨幣は古代からの変遷を展示している。
銅銭などがずら〜っと並んでいて、まずその量に圧倒されてしまった!
で、あまりちゃんと見なかった。(↑見なかった言い訳だな)

古代の宝石のコーナーでは、
墓に埋葬されていた玉や、装飾された刀、
乳白色の輝く石を彫刻した置物などが展示されていた。
ディスプレーの仕方もうまいな。

近代の家具では、明清時代の調度品を部屋ごと再現している。
上級官僚の家か、高給取りの学者の家みたいだな。
調度品が高価そうなものばかりなので、
こんなところに住める人は絶対富裕層だろう。

展示物が多すぎて、この辺りで、脳ミソがへろへろになってしまった。
博物館のなかは、子供たちがかくれんぼしたり走り回ったり、
大人も大声で話していたりしていて、騒然としている。
なんか、日本の博物館と雰囲気が違うなー。
こんな庶民的な博物館だけど、置いているものは全部ホンモノで、複製品はないらしい。

次に2階の陶磁器を見ていく。
壷が一番多いけど、陶器の枕も展示している。
陶器の枕って何度見ても「寝にくそう」と思ってしまう。
よく知られた景徳鎮の陶磁器もある。


見てのとおり赤色の壷だよ。
キャプションには明時代(1300年代)に作られた景徳鎮の瓶と書いていた。
景徳鎮って赤いものもあるんだ!



上海博物館のなかで、きゅーchan一押しの展示物。
三国時代の呉で作られた磁器だそうだ。
壷にくっついているキャラクターがめちゃくちゃ味があって、一目ぼれしてしまった!
特に左側のヤツが表情もひょろっとした手もGood!


もうすぐ集合の時間だ。急いで1階の青銅器のコーナーを見る。
鼎など食品を煮炊きしたり盛り付けたりする容器が多い。
楽器もあったよ。

紀元前9世紀中頃のもので、お墓から出土したものなんだって。
音階になるように大きさを変えて作った銅鐸がぶら下がっている。
どんな音がするのかな〜?叩いてみたいなー。


ここまで見たところで、タイムアップ!
再びバスに乗り、上海虹橋空港をめざす。
虹橋空港は浦東空港ができる前は、国際空港として利用されていたそうで、
まずまず大きな空港だ。
でも建物はちょっと古めかしい。
搭乗券に書かれている搭乗口に行くと、
いつの間にやら、搭乗口が変更になっていた。
一緒にいたメンバーの方がそれに気がついたのでよかったけど、
きゅーchan1人だったら気付かずにパニックになっていただろうなあ。

飛行機は現地時間午後6時すぎに出発。
飛行機では、中国料理の機内食が出てきた。
「飛行機を降りたらすぐ夕食があるから」という先生の制止も聞かず、
お腹がすいていたきゅーchanはほぼ平らげてしまった。
だって、お昼食べてから9時間ぐらい何も食べてないんだも〜ん。
味はそんなにおいしいってことはなかったんだけどね〜(笑)

飛行機の到着地である鄭州がある河南省は、
少し前のニュースで大旱魃になっていると報じられていた。
ところが、空港から外に出てみると、直前まで雪や雨が降っていたようで、
湿気100%な状態。
まあ、変に乾燥していて喉をやられるよりはマシだからいいけどね〜。

空港近くのレストランで、夕食。
時刻は午後9時。日本時間だと10時だから、もうホテル帰って寝たいよ〜。
さっきの機内食で、お腹も膨れてるし・・・。
円卓に座ると、料理が次々に運ばれてきた。
料理を目の前にすると、お腹いっぱいでもついついつまんでしまう。
野菜や肉を油で炒めたものでカロリー高そうな料理が多いな。
スープはあっさりした塩ベース。お米はあまりおいしくない・・・。
全体的には・・・今イチかな?
日本で食べる中華料理と、味付けがちょっと違うな。
日本で出る中華料理は、やっぱり、日本人向けに味が改良されているんだろうな。

食べたあと、またバスに乗り、現地時間夜10時頃、ようやくホテルに到着!
長い一日だった!



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