きゅーchanが見たユーミン

SURF & SNOW in Zushi Marina Vol.16

於 逗子マリーナガーデンプール  H14.7.27


H14.9.21  更新

今回は、きゅーchanにとって2度目の逗子でした。ここではそのときのコンサートの模様をお伝えします。逗子はユーミンの唯一の屋外コンサート。刻々と変わる景色を見ながら楽しめるのが醍醐味です。ということで、今回のレポは景色に力を入れてみます。でもきゅーchan記憶力あんまりないからなあ…。演出を覚えていない曲も多々あるんだな。ごめんねー。大目に見てね。
今回の逗子は水色キューブがデザインに使用されていました。そのデザインをイメージしてこのページの壁紙を自作してみました。でも見にくいかも・・・。がんばって見てくださいね。




♪ 曲順 ♪



曲名をクリックしてね!その曲のレポートが見られます。

はじめに 〜いざ逗子へ〜
開演直前 〜ステージ解説・逗葉高校吹奏楽部の演奏〜

心のまま
Sunny day Holiday
−MC−
入り江の午後3時
紅雀

ハルジョオン・ヒメジョオン
TYPHOON
〔新曲〕ただわけもなく
−MC−
ずっとそばに
9月の蝉しぐれ

−MC−
サンドキャッスル
恋の一時間は孤独の千年
さまよいの果て波は寄せる
月夜のロケット花火
さよならハリケーン

満月のフォーチュン
September Blue Moon
星空の誘惑
埠頭を渡る風


〜アンコール〜
Hello,my friend
青春のリグレット




はじめに

〜いざ逗子へ〜


今回も友人Sho-chanとの二人旅。最初、チケットのみを狙ったが、全く歯が立たず、JTBの宿泊とチケットのセットプランで参戦することとなった。宿泊場所は品川。行きは新幹線、帰りは昼行バスを予約。これで準備が整った。

当日は、朝7時ごろに出発!途中でSho-chanと合流し、新幹線で新大阪から東京へ。新幹線って船みたいな揺れ方をするのでちょっと苦手。でも今回は酔い止めの薬を飲んだから乗りきれた。新幹線の中では、お菓子などを食べ旅行気分を盛り上げる。富士山の頭だけ見えたので、車窓からパチリ。でも、何撮ったかわからないだろうな。

お昼ごろ東京に着き、品川のホテルに行ってみた。重厚なホテルで、貧乏性のきゅーchanはたじたじ。チェックインしようとすると、まだ部屋を用意できていないとのこと。なぜだー!JTBから送ってきたパンフにはチェックインは12:00からできるとなっていたのに。もともと長居するつもりはなかったので、荷物だけ預けて逗子へ向かった。

コンサート前にオフ会に参加した。逗子マリーナから歩いて10分ほど離れた材木座海岸でバーベキューをした。と言っても、きゅーchanは途中参加で、な〜んにも手伝わず、ただ飲み食いしていっただけなんだけど(やなやつ)。日差しは強かったけど、風は爽やかだったよ。かすかに富士山も見えたよ。その後、新田義貞が建立したという九品寺やその近くの光明寺へ行きました。本業は日本史を研究してる大学院生なので、史跡を目前にしてただ通過するわけにはいかない。そして、そして…、いよいよコンサートだー!きゅー!でも暑さで既にヘトヘトになってしまっていた。コンサート前にこんなに疲れちゃってたらダメじゃないかー。やっぱりコンサート前は屋内でゆっくり英気を養っておくべきだな。反省。



開演直前

〜ステージ解説・逗葉高校吹奏楽部の演奏〜


きゅーchan逗子マリーナでは4時ごろにリハーサルをしていた。その音が場外にも響き渡っていて、それを聞くと逗子のコンサートに来たという実感がむくむくと涌いてきた。疲れていても、コンサート会場にいけば気分は自ずと急上昇。グッズを買ったあと、いざ入場。席はピンクの50列目。どこだろ、どこだろ。う〜ん、ステージから結構離れてるじゃん。「JTBのチケットは良い席だ」という情報を聞いていたから期待してたのに。グッズでオペラグラスを買っておいてよかった。席について景色を見渡すと右手に海が広がり、左手には山がある。そしてコンサートのステージが正面にある。ステージを斜め左から見るようなアングルだなあ。ステージの前にはプールが広がる。ステージ上には楽器と譜面台がたくさん並んでいる。この頃には日差しも弱くなり、海風がゆったりと吹いていた。

ここでちょっとステージの形状をみておこう。ステージは全部真っ白です。ステージの両端に丸みを帯びた階段が取り付けられている。階段の上の部分はちょっと分かりにくいけど、幅の狭いステージがあるのだろう。そしてステージの奥には白い柵(ブラインドを想像してください)がそびえたっている。七福神の乗ってる船の帆みたいな形をしてるよ。この柵はいったいどんな演出になるのかな?楽しみだ。ステージの両サイドには、蛇の鎌首みたいな形をした茶色っぽいオブジェが林立している。その先端にはライトがついているようだ。ステージの前には逗子マリーナのプールがあり、ステージ中央にプールに続く幅広の階段が設置されている。こんな感じかな。

観客も半分ぐらい入ったかなと思うころ、地元の逗葉高校吹奏楽部がステージ上に登場。2曲演奏してくれた。始めは「宝島」という曲。吹奏楽には不案内なきゅーchanだけど聞いたことがあるな。この吹奏楽部では、いつもやっている曲だそうで、「私達のためにある曲」だそうだ。「ほんまか」と思わずつっこみたくなってしまった。ボケ専門のきゅーchanにしてはちょっと珍しい。次にユーミンの曲をメドレーでつないだ「ユーミン・ポートレート」。こっちは「宝島」に比べて練習量が少なかったのかな。それともゆったりとした部分が苦手なのかな。ばらつきがあり、ちょっと今いちでした。でも後半で早いテンポの部分になるとよくなった。演奏が終了し、コンサート開演まで、あと15分ほど。さあ、いよいよだ!



心のまま


会場に流れていたBGMが止んだ。さあ、始まるぞ!空を見上げると、雲の下縁に夕陽の残光があたり、ワインレッドのような色になっている。ロマンチックだなー。「ピッ、ピッ」という機械音が鳴り出した。そして演奏が始まりステージの奥からバンドが現れた。きゅー!前奏がドラムを中心に盛り上がってゆき、いよいよ歌だというところで、一呼吸溜める。そして「Hurry up!」。ユーミン登場だー!きゅーーーー!第一声の「Hurry up!」は、むちゃくちゃ気合入っていた。相撲の立ち合いのとき、双方とも激しく当ると「バチン!」っていうでしょ。ああいう感じ。わかんない例えでゴメンねー。とにかく最初からユーミンパワー炸裂!ということを伝えたかっただけなのだ。
薄明るいバックの中で、白いステージと白い衣装のユーミンが浮き立っている。それにしても、この曲って、こんなにパワフルな曲だったっけ?



Sunny day Holiday


「心のまま」の後奏からこの曲に突入。ユーミンはステージの上を駆け巡りながら歌う。サビのところでは黄色のライトが点灯し、ユーミンは両手を広げてくるくるまわる。プロモでもそうだけど、やっぱりこの曲はまわるんだね。でも何回もまわってたら目もまわりそう。ユーミンはセンターステージで回りながら歌っていたから、慣れたのかな。メロディーが変わる部分(「♪長い間、探していた〜」のところ)では、青いライトに変化し、ユーミンの動きはゆったりなり、しっとりとした歌い方になった。そして、その次の大サビで再び黄色のライトになり、元気いっぱいの歌声が響き渡った。その「静」と「動」の対照がすばらしい。


MC ・ 入り江の午後3時 ・  紅雀


いつもの挨拶。「こんばんは!16回目の逗子にようこそ!」。他のショーなどで「こんばんは」と呼びかけられたら、しら〜として無視してしまうきゅーchanであるが、ユーミンの呼びかけは特別。「こんばんは!」と大声で返した。このMCで今年のコンサートは逗子の2日間だけなので、2日間とも完全燃焼しますと気合の入ったコメントがあった。

そして次の曲に入る。この曲はコンサートにしては珍しい曲だ。そういえば、オープニングの「心のまま」も生で聞いたのは初めてだった。コアなファンにはうれしい選曲ですな。で、演出は…忘れてしまった。すいません。

続いて、ボサノバ調の「紅雀」。潮風と、この気だるげな曲調がうまく調和していた。ステージはブルーとパープルの照明に包まれている。その中で、ユーミンの白い衣装が光っている。間奏では、パンタロンの裾を翻しながらおどっていた。おどるというより、体全体でリズムをとっているって感じかな。とにかくノリノリだー。その動きにつられてきゅーchanもおどってみた。でもユーミンのようにカッコイイ動きにはならない。ユーミン独特のダンスだもんねー。やはりマネはできないか。



ハルジョオン・ヒメジョオン


あたりはかなり暗くなり、ステージの背後の山の端もぼんやりとしか見えなくなった。ステージのライトに落とされ、辺りは闇に包まれる。その闇の中から懐かしい響きの笛の音。このイントロは「ハルジョオン・ヒメジョオン」だな。うれし過ぎる選曲だー。きゅー!突然、「ボッ!」と火が灯った。「おー!」と歓声があがる。ステージ上の階段の端に松明を仕掛けてあったんだ。火は風によって揺らめいている。幽玄な世界とはこのことを言うのだろう。この雰囲気は本物の火じゃないと出せないよね。歌声はしっとりと、でもどっしりと落ちついた感じである。アルバムに収録されているのを聞くと、はかなげな歌声なので、だいぶ印象が異なっている。きゅーchanは今の歌い方のほうが好きだな。落ちついた歌い方のほうが安心できるし、癒される。それに大自然が広がる「アフリカの大地」のイメージにピッタリ。この曲はケーナを使った曲だから、アフリカをイメージした曲だと思ってるんだけど違うのかな?もしやきゅーchanの独断解釈?

この曲の中程になるとステージの後ろにあった白い柵が上下に開き、その奥にあったスクリーンに赤い泡のような連続模様が映し出された。そして、その模様がゆっくりと上に流れてゆく。こんなゆったりとした時間は日常では味わえないなあ。癒し効果抜群だー。しかも、絶大な感動も与えてくれる。やっぱりユーミンのコンサートはすばらしいよー。きゅーーーーー!

そして潮風がいい塩梅に吹いていて、すごく気持ちいい。風も演出に加わっている。これは屋外コンサートだけでしか体験できないことだよねー。ん?ふと、潮風に交じって熱風が吹きつけた。もしかしてステージの松明の熱!?きゅーchanがいる場所はステージからかなり離れていたんだけど、そこまで熱風が届くということは、ステージ上ではいったい・・・。照明があたるだけで暑いらしいもんねー。本物の火だったら、地獄のような暑さかもしれないなあ。そんな苦労をちらっとも表情に出さないユーミン&バンドメンバーはすごい!

大サビの部分で、ユーミンは歌いながら階段を上っていく。その姿をスクリーンが大映しにする。そして上段ステージに辿りついた。歌い終えたユーミンはステージの奥の暗闇に消えていった。


TYPHOON


次の曲のイントロが流れはじめた。なんと、「TYPHOON」ではないか!これも珍しい曲だなあ。プールにはシンクロのスイマー2人がでてきた。そして、ステージ中央のプールに続いている階段には、青いドレスに着替えたユーミンがいる。階段に腰掛ながらゆったりと歌っている。曲のリズムに身をまかせ、潮風を浴びていると、ほんとにリラックスできる。間奏に入ると、スイマーが大勢出てきて、最初にいた2人と合流する。そしてユーミンは静かに立ちあがりプールの中へ…。プールの水がユーミンの足のくるぶしより少し上ぐらいまでを浸している。ユーミンはそのまま、プールの中ほどまで移動、スイマーと一体化した。後で見ると、プールの水面より少し下に道があるのが分かったが、このときは分からず、「いったいどうやって移動してるんだろう?」と思った。間奏後ステージに戻り、また歌を続ける。普段、CDで聞いているときは、次の曲「TROPIC OF CAPRICORN」が大好きな曲なので、「TYPHOON」は真剣に聴いたことがなかった。でも、今、逗子で聴いて、この曲のすばらしさがわかった。逗子にぴったりの曲だ。


〔新曲〕ただわけもなく


なんだか妖しげなイントロ、ユーミンがそれに合わせまた妖しげなスキャットをする。なんだろう?「砂の惑星」でもするのかな?ところが、知らないメロディーが流れ始めた。それじゃー、これは新曲なんだな。でもなんか暗い感じだ。とか思っていたら、予想できないような部分から歌い始めた。しかも、拍子とりにくい。もしかして、すっごい難しい歌なんじゃないかな?低めの音がたたみかけるように続いている。と思ったら、突然、盛り上がり始めた。そしてその次からおなじみのフレーズ。旨茶のCMの曲だった。えっ、この曲ってサビの部分は底抜けに明るいし、メロディーも単純そうなのに、それ以外の部分は正反対だー!びっくり!スクリーンには青空とそこを流れていく雲が映し出されていた。昼のよく晴れた空の下で聴きたい曲だなあ。


MC・ずっとそばに・9月の蝉しぐれ


そして、中盤の定番、竿オヤジたちとのアンプラグドのコーナー。ステージの中央にユーミンとギタリストが集まって椅子に腰掛けている。竿オヤジたちのハモリの練習は千本ノック状態ですさまじいらしい。でも、うまくなり過ぎて、別の人(コーラス)がこっそりハモリをしてるのではと疑われることもあるそうだ。そして、今回は今までコンサートであまりやっていない曲をたくさん選んでいるということだ。やっぱりなあ。曲のイントロが流れるたび、驚きの連続だもん。

アンプラグド一曲目は「ずっとそばに」。濃い群青色のライトがステージを彩っている。そのなかに星に見たてたようなちいさい光が散りばめられている。ユーミンの歌声は夜空に染み透るような澄んだ声だった。とても清らかで、聴いているきゅーchanも清められているような気がした。空を見上げると一等星が5つ6つと飛行機のテールライトが瞬いていた。情景と歌がとけあって、静かさのなかに雄大なパワー(一言でいうと昇華って感じだな)をひしひしと感じとれた曲だった。

次は「9月の蝉しぐれ」。ライトがグリーンに変わった。楽器が少ないぶん、ユーミンの歌声が強調され、ユーミンの歌う歌詞が直接きゅーchanの胸に飛び込んでくる。じんじん、じんじん。きゅーchanしびれまくり〜!


MC・サンドキャッスル・恋の一時間は孤独の千年


MCはコンサートの練習のお話。三重県のさびれたリゾートホテルでやっていて、そこへ行くのに近鉄特急を使ったそうだ。「近鉄」と言えば、きゅーchanがいつも足にしている電車だ。こんなところで、ちょっとローカルな「近鉄」がとび出してくると思わなかった。ちょっとびっくり、ちょっとうれしい。そのさびれたホテルはユーミンのお蔭でお金が入ってきてウハウハだろうなあ。
ここで、「今日水着を着ます!」宣言。でも改まって言わんでも、いつも着てるじゃないか。それとも、今回は水着着てシンクロしながら歌うのか?そんなことはないよなあ。

そして次の曲、「サンドキャッスル」に入る。これも、海の近くで聞くと、よりしみじみする。でも、どんな演出だったか覚えていないんだなあ。きっと次の曲のイントロを聞いた瞬間、吹っ飛んじゃったんだろう。

しみじみモードのところへ、突如軽快なリズムのキーボードと重低音の効いたパワフルなサウンドが耳に飛び込んできた。おっ、これは「恋の一時間は孤独の千年」だー!きゅーchanの大・大・大好きな曲なので、イントロだけで一気にフィーバーしてしまった。ステージ上段には、原色のカラフルなドレスを着たダンサーが現れ、ステージを踏み鳴らしながら激しく躍っている。ユーミンはステージ中央で、青いドレスの裾を手に取り、それを前後に振りながら歌う。この曲を聞けるとはうれしすぎ!手拍子に力を入れすぎたため、きゅーchanの手はもうパンパン。きっと毛細血管切れまくってるな。それでも手を叩かずにはいられない。この曲の中盤には、ステージ上段でいたダンサーは左右の階段に移動し、段上で躍る。白い階段にカラフルな衣装がよく映える。でもダンサーのわりにユーミンの衣装は地味だな。もっと目立ったほうがいいかも。


さまよいの果て波は寄せる


さっきまでのお祭りさわぎから一転、ステージは「静」を連想する薄青のライドに変わった。ステージの縁から噴水があがり、噴水でステージが覆われた。そのシャワーカーテンの向こう側でユーミンが静かに歌い上げる。きゅーchanはこの曲が結構好き。しみじみしながらも後半盛り上がって、ラストの♪この海に立ち、告げよう〜で、頂点を極める。このラストが堪らない。だから後半の演出に期待しちゃう。しかし2番目のサビがきても変化がない。ユーミンも動く気配がないし。もしや、このまま終わっちゃうのか?それだとがっかりだなあ。

ところが大サビにさしかかるとき、ユーミンが立っている場所が動き出した。そしてユーミンを乗せた円形ステージがせり上がり、その下も噴水シャワーが覆っている。幻想的な風景に思わず息を飲む。ユーミンはせり上がった舞台の上で熱唱する。そして情熱的なピアノの音がユーミンの熱唱とからみあい、それがこの曲を一層ひきたてている。そしてラスト。感動の嵐がきゅーchanを呑み込んだ。なんか「体の奥から浄化されたぞー!」って感じ。この状態を一言で言うと「昇華」。仏教で言えば「解脱」の心境だー。演出と曲がぴったり合うと、こんなすばらしいことが起こるんだ。ほんとにすごいよ!きゅーーーーーーーーーーーー!


月夜のロケット花火・さよならハリケーン


荘厳なステージの次は、これまた珍しい「月夜のロケット花火」。ステージ上ではユーミンが花火に興じているような動きをしながら歌っている。その動きが“ちょこまか”していて、思わず和んでしまう。サビの部分では赤と白のライトの縦縞でステージを演出。この照明で一層かわいさが増している。間奏後の「月に届け!」の歌詞のところで、ユーミンは後方を指差す。そこには月が・・・。でなくて、後ろの山(?)からユーミンにスポットライトをあてていたのだが、それが白い柵越しに当てているため、柵にもまるい光が当たっていた。そしてその部分を月に見立てていたようだ。

この次にMCがあったようなんだけど、きゅーchanのあほ頭をなんぼ振っても出てこない。ということで省略。

その次は、「さよならハリケーン」。ユーミンとバントメンバーがステージ中央におり、後ろのスクリーンがその模様をモノクロで映し出している。ユーミンはバンドメンバーと、からみつつ歌う。カッコイイよー!きゅー!スクリーンとユーミンの動きを凝視すると、微妙に違う。ユーミンの立ち位置が数十センチずれてるとか、手を上げたり、体をひねったりするタイミングがコンマ1秒違うとか。ということは、この映像は別のときに撮ったものなのかな。ステージ上のユーミンは一見ランダムに動いているようだけど、ちゃんと計算しつくされてるんだね。すごいなあ。
歌が終わると、ギターの市川さんがプールの上に移動。そしてギターを弾きながらプールの中に沈下してしまった。ギタリストの沈下は噂には聞いていたんだけど、実際見たのはこれが初めて。この仕掛けはいったいどうなっているんだろうなあ。


満月のフォーチュン


ユーミンは衣装替えして登場。エスニックな衣装になった。シャングリラのとき、スイマーが水着の上に着ていた衣装に似ていたので、これを脱いだら水着なんだなと想像をたくましくする。プールではスイマーがピンクの扇を持ち、序奏から連続技をくりひろげる。そしてユーミンが一番の歌詞を歌い終えたとき、舞台上で何かがはじけた。きゅーchanはびっくりして思わず目をつぶってしまったので、その瞬間は見れずじまいだった。そして、大勢のダンサーがさっと現れた。ダンサーは中国の京劇のような衣装だ。間奏部分では、ダンサーがプールの中の回廊に一列に並び、水飛沫をあげながら軽快なステップを踏む。その周りをスイマーが取り囲む。この光景がとても華やかで、ただただ見惚れるより外無かった。

September Blue Moon


前曲の興奮が冷めやらぬ中、間髪入れずに始まった。照明は前曲より暗くなった。というか前曲のときは、昼かと見まがうぐらい明るかったので、この曲の照明は普通の明るさになっただけかも。この曲のサビの部分では、みんなで手を左右に揺らした。きゅーchanは超ハイになっていたので、手だけでなく体全体をつかって躍ってしまった。きゅーchanの席は後ろの方だったので、会場全体が左右に揺れているのが見えた。これは圧巻だー。観客のパワーをひしひしと感じた。コンサートではユーミンパワーは絶えず感じるんだけど、観客のパワーもすごいね。高波やうねりのようにゴーと押し寄せてくる感じ。
間奏では、メンバー紹介があった。ダンサー・スイマーは、紹介されたときステージの袖でちょっと踊ってみせてくれる。スイマーの人も高度な踊りをかっこよく決めていくので感心した。メンバー紹介後、また曲に戻り、会場中がさらに大きく揺れた。


星空の誘惑・埠頭を渡る風


前奏なしでいきなり歌から始まった。まさに怒涛のような勢い。その勢いにのって盛り上がりながらも、もうすぐこの夢が覚めてしまうことを悟り、一抹の淋しさも感じてしまった。この曲ではステージ背後のスクリーンにカメラのフィルムが映し出され、そのフィルムが高速で巻かれてゆくという映像だった。そのフィルムの1コマ1コマにユーミンが写っていたそうだが、後ろの方の席だったため、それは確認できなかった。残念。

そしていよいよ逗子のアンコール前を締めくくる定番ソング「埠頭を渡る風」が登場。今回も熱の入った歌いっぷりを披露してくれた。特に「もうこれ以上、もうこれ以上〜」の節は、ユーミン魂を強く感じられた。そして、あっという間に歌い終わってしまった。その後ユーミンはエスニック風の衣装を脱ぎ捨てた。すると金色の水着姿が露わに!水着姿になったユーミンはギタリスト田中さんとともにステージからプールの中の回廊に歩を進める。田中さんはギターを頭上で弾くなどアクロバティックな演奏を繰り広げた。そしてユーミン&田中さんは寄り沿いながらステージに戻る。実はきゅーchanは、「水着を着ます!」と宣言したぐらいだから、プールに飛びこんでくれるのかと期待したんだけどな。それはなかった。う〜ん、ちょっと期待外れ。でも、このあとその期待が実現されるとは思ってもみなかった。

そしてこの曲のフィナーレとともに、頭上で花火が次々と打ち上げられた。打ち上がるたびに歓声を上げてしまった。この花火の迫力はすごいすごい!花火の美しさ・音ももちろん迫力ありなんだけども、振動がすごいんだ。「ズーン」と腹の底まで伝わる振動。これが迫力を増しているんだろうな。


Hello, my friend・青春のリグレット


アンコール一曲目は「Hello, my fried」。「今年の夏がよい思い出になりますように」というメッセージをこめて、せつせつと歌いあげてくれた。特に演出はなかったんだけども、この曲のもつ物悲しさがストレートに伝わってきた。このとき、暗闇の海から潮風が心地よく吹いきていて、それがきゅーchanの感性を敏感にしてくれたのかもしれない。

そしてドラムが軽快なリズムを刻み始め、そこにピアノが加わる。これはおなじみの「青春のリグレット」。きゅーchanはその場で曲に合わせて足踏み。そしてユーミンの歌声を聴いていると、無性に楽しくなってきた。ちょっと悲しい歌のはずなのに。そしてそして・・・、ラストにユーミンはステージからプールにダイブ。「おー!」と歓声が上がる。このときは確かTシャツを着ていたので、プールに飛びこむとはこれっぽっちも予想できなかった。そして次の瞬間、シンクロのメンバーが飛び込んだユーミンをリフト。ユーミンのポーズもばっちり決まっていて、大成功!大歓声のうちにコンサートは終了を迎えたのであった。





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