きゅーchanの
  ベトナム 旅 行 記



★ 3日目 ★

夜中3時前にベッドから這い出す。
飛行機の都合でホテルを4時過ぎにチェックアウトしないといけないのだ。
6時過ぎの飛行機でベトナム中部の街フエに移動した。
まず、今日泊まるホテルに行って、朝食を食べる。
ベトナム名物のフォーがあった。
きゅーchanはベトナム料理を食べたことがないので、これがフォー初体験!
香草が入っているので、ちょっと癖があるけど、麺はツルツルシコシコ。
スープがあっさりしていて、めちゃおいしい。
お腹いっぱいでなければ、お代わりしたいくらいだ。

朝食後、いよいよフエの観光開始。
フエはベトナム最後の王朝であるグエン[阮]朝の都が置かれた場所で、
王宮や皇帝の廟(墓)が残っていて、世界遺産になっている。

まずはカイディン[啓定]帝廟。カイディン帝はグエン朝12代の皇帝で1925年に亡くなっている。
だから、まだこの廟は作られてから、それほど年月が経っていない。
階段を上っていくと石造りの御堂や塔が次々と現れる。
門も御堂もなんか西洋っぽい雰囲気がある。


カイディン帝廟の塔と御堂
どちらも装飾が西洋っぽい。



カイディン帝廟の一番奥の建物。
ここまで来るのに階段をだいぶ上がったよ。
これが、廟の中核の建物で中に入れる。
建物の中は壁も天井もきらびやかで、これでもかというほど凝った装飾だ。



建物の中の壁をパチリ。
陶磁器を砕いて、モザイクに貼り付けて装飾している。
この装飾はそれぞれ春夏秋冬を表している
隣の部屋には、カイディン帝の写真や遺品の展示をしている。



建物の奥の部屋は、キンピカの世界!
金色の部屋の中にあるカイディン帝の像がある。
その下に遺体が安置されているらしい。


グエン朝は初代のグエン・フック・アイン[阮福映]がフランスの力を借りて全国統一をした。
これがベトナムがフランスの植民地支配をうけるきっかけになったのだが、
歴代のグエン朝皇帝にとって、西洋諸国とどう渡り合うかが大きな課題だった。
2代目のミンマン[明命]帝は、初代の政策をことごとく否定し、
フランスとの貿易条約締結を拒否するなど、外国勢力の進出をはばむ鎖国政策をとった。
4代目のトゥドック帝(この人の廟は次に訪れるよ)も外国勢力を拒否しようとして宣教師の弾圧を行った。
それに対して12代目のカイディン帝はフランスかぶれと言われるくらい親フランス派だった。
それぞれの立場が廟の様式や雰囲気にも現れているんだなあ。

続いてグエン朝4代目トゥドック[嗣徳]帝廟
こちらはカイディン帝廟よりも古くアジア的な落ち着いた雰囲気。
1860年代に造られたそうだ。



トゥドック帝廟の中。皇帝の別荘だったところ。
池の中に佇んでて、東屋みたいに趣がある。



池から階段で上に上がると、この建物がある。
ここは皇帝が別荘として使用していた宮殿で、
今は、皇帝を祀るお寺になっている。
奥には、皇帝が日常生活をおくった部屋がある。


敷地内を移動すると、石碑を納められている御堂と、塔があり、
その奥に石棺があった。
でもここには皇帝は埋葬されていないらしい。
この廟は別荘に併設されているので、敷地が広いなあ。

次に、グエン[阮]朝王宮を訪れた。
バスの駐車場から門まで結構歩かないといけないので、大変。

グエン朝王宮の門。午門。
「午」は南を表していて、南向きの門だから“午門”というそうだ。



グエン朝王宮の正殿である太和殿。
午門からまっすぐ進むと、この建物がある。
ここは儀式で使われる場所で、正面に玉座と天蓋がある。



太和殿の前の広場の脇に小さな石碑が並んでいる。
これは正殿前に整列する群臣を表している。
一番手前の石には「正一品」と刻まれている。
次の石は「従一品」。そのあと「正二品」、「従二品」と続き、最後は「従九品」。
臣下の官位を書いているんだね。
「従三品」と「正四品」の間に段差を設けているのは、従三品以上が殿上人ってことなんだろうな。
日本の朝廷の官位と一緒だね。


あまりの晴天で、ここで一気にバテバテ。
宮廷で使った品を展示しているところもあったんだけど、
見ても頭に入って来ないし、見る気力もなくなっちゃった。

何とか頑張ってバスに戻り、10分くらい走ると、ティエンムー寺院に辿りついた。
バスから降りると、真っ正面に大きな塔がそびえ立っている。
1601年に建てられた7層の八角塔だ。


七重塔。入口も見えるけど、入れなかった。
各層に仏像が安置されているそうだ。



塔の周囲には、鐘や石碑があり、見入っていると、
ツアーの皆さんに置いていかれそうになった(汗)


鐘楼(中に鐘があるのがみえるかな?)。
塔の左側にあった。
鐘をみると、永盛6年(1710)の年号が刻まれていた。


あわてて、本堂も写真に収め、バスに戻った。
もうちょっとゆっくり見たかったなあ。

もう昼時だけど、昼食前に、フエの中心部を流れるフォン川の観光船に乗った。
川からフエの町並を眺めるという趣向。
でも、とくに見所があるってこともなく…

早朝から休みなしで観光していたので、ツアーの人の半分くらいは、うとうとしていた。
午後2時頃になり、ようやく昼食タイム。
トロピカルな佇まいのお店で、エビ・カニを中心としたベトナム海鮮料理をたくさんいただいた。
マンゴージュースを注文したんだけど、果肉をすりおろしたフレッシュジュースだったので、めっちゃおいしかった。
この日は3時半頃にホテルに入り、ベッドでバタンきゅー。
夕食はホテルの中でベトナム宮廷料理を食べた。
盛り付けや飾り切りがすばらしい。



◆ 4日目のレポ ◆に進む

ベトナム旅行の行程表に戻る

きゅーchanのほーむぺーじに戻る

This page is produced by Yuko Nakai.

Mail address: kyuukyuu-lj@infoseek.jp
inserted by FC2 system